読んだ感想
- PowerShell v3.0も含めた主要機能が網羅されていて,リファレンスとしてだけでなく全体の把握に役立つ
- 読み物では無く機能ごとに分けられているので,必要なところだけ確認できる.知らなかった便利なコマンドレット等が分かったりして良かった
- コマンドレットを実行した場合の例が載っているので初心者の入門用にもよいかもしれない.逆に”Enterを押す”レベルの説明が載っているので,初心者以外には無意味な説明も多い.そもそも,そのレベルの初心者がPowerShellをさわることがあるのだろうかという点は気になった
- ActiveDirecotryやHyper-V関係のモジュールは細かい説明は無いがコマンドレットが列挙されているので,初心者では無いサーバー管理者には一覧が把握できてみやすくなっている
- 後半に行くほど.Netやサーバー関係のモジュールなど初心者は使わない機能になっていて説明が少なくなりコマンドレットの列挙になっているので,上手く対象者のレベルに合わせられていると感じた.特にPart4はよく分からずに実行するとまずいコマンドレットが多数あり,詳細な実行例を載せている場合に実行してしまう人がいるかもしれないので,列挙されているだけの方が安全だろう
- リファレンスだけあって高度なスクリプト処理や実用的な機能のTipsは無いので,そういった内容を期待している人には向かない.
現状,PowerShellの日本語の書籍は相当限られているので,もっと増えて普及してほしいですね.オライリーのPowerShell Cookbookは結構役に立ったので,日本語の翻訳版が出れば需要はあるような気はします.